思惟漏刻

本のおすすめと思考とっちらかしサイバーデブリ

美しい星 (三島由紀夫)

最初に読んだ三島由紀夫作品がこの『美しい星』でした。 代表作ではなく、こっから入ったのはあるサイトでおすすめされていたのを見たからです。 最近、映画化の話題を見かけましたがもう上映されているようですね。 僕のブログから読者が増えるのを期待しつ…

蠅の王 (ゴールディング)

初の海外文学です。ゴールディングの『蠅の王』 淡白にまとめると、原発戦争の最中、子供たちを疎開させる飛行機が不時着し子供たちが無人島での生存を余儀なくされる話です。 自分が読んだ訳ではないので言いにくいですが、『十五少年漂流記』に影響を受け…

新釈 走れメロス (森見登美彦)

最近新しく文庫化されましたね。店頭で見かけるたび悦に入っています。 ようやく気づいたか!みたいな王様発言したくなります。気分は四畳半王国の孤高の一匹王様。お察しの通り、森見登美彦の小説はわりと読んでいて、たっぷり毒されております。列挙すると…

砂の女 (安部公房)

天才、安部公房ですね。僕は『砂の女』の圧倒的完成度に恐れおののき、安部公房作品は少なくとも文庫になってる物くらいは全部読まねばと思わされました。 といっても、まだ6冊しか読めてません。読んだ順番に『第四間氷期』『砂の女』『他人の顔』『R62…

ユリゴコロ (沼田まほかる)

沼田まほかるさんの『ユリゴコロ』です。 最近、吉高由里子さん主演で映画になりました。 沼田まほかるさんに関してはつり革広告で名前を見つけて気になっていて、『痺れる』という短編集を読んだのが最初です。 短編集に打ちのめされたので、そっちを紹介す…

窓の魚 (西加奈子)

西加奈子さんですね。 アメトーーーク!!の読書芸人で何度も取り上げられてすっかり有名になった印象です。 僕が最初に見つけたのもレビューでの高評価でした。コメントから判断して救いの物語を書く人だと感じました。はたして読んでみるとなぜか心地よく…

女生徒 (太宰治)

文豪と言えば太宰治。今日紹介するのは太宰の短編の一つ『女生徒』です。 ある女の子の過ごした平凡な、特に事件が起こるわけでもない一日を描いています。年頃の女の子ゆえにいろいろ悩みもあるわけで、自分を省みては心が揺れ動いてばかりです。かといって…

空白を満たしなさい (平野啓一郎)

平野啓一郎さんの『空白を満たしなさい』です。 こちらは『私とは何か「個人」から「分人」へ』を小説化したものです。小説を解説したのが『私とは何か「個人」から「分人」へ』であると言うべきかもしれませんが。 主人公の男がある日生き返って、一度死ん…

猫を抱いて象と泳ぐ (小川洋子)

小川洋子さんと言えば『博士の愛した数式』のイメージだったのですが、個人的には『薬指の標本』の静謐な印象がとてもとても好きでした。 彼女の著作はどれもそういういい雰囲気が漂っているんですよね。 好きな作家を十人あげろと言われたら必ず入れたくな…

卍 (谷崎潤一郎)

エロティック文豪 谷崎潤一郎の代表作の一つ『卍』 以前『マゾヒズム小説集』をけっこう前に読んだっきりで代表作を読んだのはこれが初めてです。 以下、ネタバレ含むあらすじです。 すっごく雑に言ってしまうと、語り手である園子が同性愛に目覚めます。同…

少女地獄 (夢野久作)

夢野久作『少女地獄』です! 夢野の代表作ですね。ネタバレ含みます。 ちなみに、読むと一度は精神に異常をきたすと名高い『ドグラマグラ』も読みました。因果関係は認めませんが鬱に近い状態にまではなったので、その噂に関してはなんとも言いがたいですね…

悪の力  姜尚中

先日、読書に対する姿勢を変えているなどということを言いましたが、そのうちの一つが「テーマを決めてそれに関わる本を集中的に選んでいく」というものです。 現在のテーマは「悪」 ふとしたきっかけで悪意について考えることがあり、これ幸いとテーマに決…

約束された場所で (村上春樹)

さて、第一号は表題の通り『約束された場所で』村上春樹さんの本です。地下鉄サリン事件の加害者側へのインタビューをまとめたもので、被害者側へのインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』の続編にあたります。インタビューらしい生々しさや重さがあ…

読書に対する姿勢

ブログを開始します。今のところの予定では今まで読んできた本(主に小説)の紹介をメインにしていきたいと考えています。 気まぐれな人なので変わってしまうかも分かりませんが... さて、いろいろな本を紹介する前に、初めに自分の読書スタイルを明らかにし…


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