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悪用厳禁!! 洗脳詳述レポート

 

「洗脳」とはどこか背徳的な魅力がある。人を操り従順にさせることまではしなくとも、なにが起きているのかに興味があっても普通だろう。

だが、実際に調べてみると、分かるようで分からない歯痒さが面白くないも事実。ネットで調べても浅い理解しかえられないことは多いからだが、調べ尽くせば多角的な理解へと昇華する。

この記事では、個人的な趣味の結実として洗脳に対する理解をまとめた。独自の理解を踏まえつつ、他とは一線を画したレポートにできたと思う。

自身に潜む悪魔がささやくままに読んでいただきたい。 

 

0.悪用厳禁の嘘

 

この手の記事には、お決まりのように「悪用厳禁」の四文字が書いてある。

こんなものは消費者金融の「ご利用は計画的に」と同程度の嘘だ。

 

洗脳を他人に教えられるくらいに理解していれば「悪用厳禁」と書いただけで悪用しないでくれるはずがないとは思うまい。人間はロボットではないから、命令を与えれば従ってくれるとは限らないし、従う筋合いもない。

 

だから「悪用厳禁」は決して文字通りの意味では無い。免責として書いている意味もあるだろうが、真の意味は別にある。それは「ここの記事に書いてあることは悪用可能なほど真実味に満ちている」というメッセージを暗に示し、「厳禁」の逆説的な誘惑でもって記事に引き寄せる、合目的的な四文字なのだ。

 中には何も考えずなんとなく書いただけに思われる記事もあるが、基本的には「洗脳」と検索した人間が読みたくなるように「悪用厳禁」を入れているのだ。

 

お気づきだろうか?

言葉を用いて人間を操作する心理学的技術だ。洗脳を学びにきた読者をあざ笑うかのようではないか。

 

ここで注目すべきは、「文字通りの意味で言葉を用いていない」ということだ。

繰り返しになるが、人間は自分の望みを伝え適切な命令さえすればその通りに動くわけではない。言語の「裏」に潜む意味で意識の「奥底」に訴えかける、まさしく水面下の攻防が繰り広げられている。これが洗脳の概略である。

 

もちろん、自分も悪用厳禁と書く。その方がウケるからだ。

しかし、それは悪用をしても良いと思っていることを意味しない。悪用はしない方が良いのだが、もっと素直な本心を言えば、悪用するより有効活用した方が楽だろうと考えている。

と言うのも悪意的な洗脳は、かなりハードルが高いからだ。

後に述べるような拷問をもちいたりすれば簡単だが、逆に犯罪隠蔽が難しい。悪用という場合に想定されるのは犯罪にならない範囲で人を思い通りに操りたいということではないか? 拷問ほど露骨なことは望んでいまい。

かと言って、拷問を用いず洗脳を行うのはかなり技巧的で訓練のいることだと思う。反対に人の信頼を得るくらいのことであれば、案外簡単だ。

 

一応、免責的なことを言っておくと、本気で知ろうと思う人間はどこからでも洗脳の技術を学び取るし、場合によっては学ばずとも直感的に分かっている。こんな記事一つでは止めようもないのだ。

逆に、僕の記事で助長することにもならない。洗脳の方法についての記述は世の中にゴマンとあるからだ。

 

 

この記事の目的は洗脳に興味がある人間が、求めてるであろう知識を提供しつつも、それが実際には不可能であることを感じてもらうこと、人付き合いを円滑にするくらいには転用できそうだと感じてもらうことにある。

だが、本文は転用の具体的方法を明言していない。これくらいの知識がきちんと理解されれば、信頼を勝ちとる立ち振る舞いなども自ずと分かるだろうと見越してのことだ。


 

  1. 洗脳とは
  2. 関連知識
  3. 具体的手法 〜恐怖〜
  4. 具体的手法 〜存在否定〜
  5. 史実からみた洗脳
  6. 関連書籍

 

   

 

1.                               洗脳とは

 

洗脳と宗教

まずは、誤解の解消から入りたい。

洗脳とはどうも宗教と一セットのように扱われやすいようだ。たしかに、もとは外部にあった思想精神に従うようになる点で類似している。その意味での宗教は新興宗教に限らない。イスラム教信者を意味するムスリムは「神に帰依するもの」というのが語源だ。

しかし、洗脳の場合には個人の意志を無視して思想精神を埋め込む点において宗教と大きく異なる。洗脳はかなり強制的かつ恣意的に行われる。明確な目的があるのだ。

 

もちろん、宗教を自分の意志で選ぶとは言えない。例えば、物心がつく前からある宗教に囲まれている場合は否応無く思想的基盤に影響を与える。選択をするバイアス自体への関与が大きいということだ。

だが、逆に言えば、ある宗教団体が洗脳により非選択的に同じ思想に染め上げることでようやく成り立つとすれば、似非宗教の似非たるゆえんということだ。

  

洗脳とマインドコントロール

洗脳とマインドコントロールとを比べる場合、宗教のときほどの解離はない。区別せずに使われることも普通なのだが、元々この二つは手法的な違いで区別されていたようだ。

拘束や飢餓など、肉体への操作を用いて効果的に思想を刷り込むことを洗脳といい、肉体には干渉せずに行うことをマインドコントロールと呼び分ける。後者にはステルスマーケティングプロパガンダなどが含まれる。

 

マインドコントロールは心理現象を効果的に流用する、技術的操作だ。

例えば、冒頭にあげた「悪用厳禁」はマインドコントロールの類だ。他にも同調圧力は比較的使いやすい技術だ。冷静になればあり得ない意見であっても、さも当然のことのように全員が賛同していると、流されてしまう。

無意識にと述べたが本人に自覚させないことがポイントの一つでもある。

  

洗脳と催眠術

催眠術に関しては調べが追いついていないのだが、洗脳との違いは恐らく持続期間だと思う。催眠術は対象者をトランス状態にして言葉巧みに誘導する。裏を返せば、覚醒後には催眠前と同じ状態に戻る。

トランス状態とは、顕在意識と無意識の境界のような意識状態のことで、本人はなにをしているのか自覚できないという。寝起きのぼーっとした状態が近いとのこと。

洗脳において除外するものとして、意志や理性や判断力などの言い方をしてきたが、これらは顕在意識の活動である。だから、顕在意識を抑制する点において、これらは類似する。

 

 

2.                               関連知識

 

基本的コンセプト

基本的なコンセプトは何らかの方法で理性を奪うことだ。何事をも受け入れる心の隙間ができたら思想を植え込むことは容易い。

 

客観的な視点をなくし、冷静な判断力をなくすことで思考止めさせる程度なら悪質な勧誘などでも使われる。狭い部屋に連れて行き、一人を多人数で囲んで、商品や入会が得である空気を作ったり、その場での判断するよう焦らせたりする。いずれも冷静な判断を奪う心理学的な技術だ。

悪質な勧誘のような冷静さを奪う操作の延長に、拷問などを駆使し激しい自我の崩壊を起こす洗脳がある。当然、影響はより根深いものとなる。 

 

人が理性を失うとき

正常時には当然のように働く理性も、極限状態ではまともに機能しない。道徳観念の破綻・判断力の著しい低下・異常な知覚などを引き起こす。

例えば、雪山で遭難した人が、食料が尽き寒さに耐え続けていると救助ヘリの音を幻聴する。飢餓と寒さのストレスが引き金となって脳機能の低下を起こすのだ。

 

洗脳はこれを強制的に起こす。拷問は大掛かりではあるが一度確立されれば再現性が高いため技術的には簡単だ。また、薬物を使用することで効果を大幅にあげることもできる。

 

自己正当化

人間は基本設計として自分を守るようにできている。

人を騙す商売をしている人間は、「世の中は弱肉強食だ」「騙される方が悪い」などと言うようになる。低学歴集団は高学歴の人間と会ったことがないのに「おぼっちゃま」であるとか「いい気になっている」などのイメージを抱く。

自分が加害者であるよりも被害者でありたいと願う傾向もこの変形だ。

自分を守ろうとする性質は大いに利用できる。一度、服従させてしまえばいいのだ。特に心が弱っている状態では屈服した自分を正当化してしまいやすい。一度落ちれば二度目は容易ということだ。

 

サブリミナル効果

すべてのマインドコントロールが理性を奪う操作というわけではない。サブリミナル効果を用いたものは、日常生活を送る相手にも働きかけることができる。もっとも、判断力の抜け穴を使っているから、理性や意志を騙しているという意味では共通するとも言える。

 

サブリミナル効果とは人間が知覚できない微小単位で画像や音でメッセージを送り込んで、人の行動に影響をもたらす操作のことだ。親が子供に何回も「お前はだめな子だ」と言い聞かせるのをサブリミナル効果と呼ぶ人もいるようだが、それは後に述べる自己否定によるマインドコントロールであってサブリミナル効果ではない。

 

情報の純度

普通に生活していれば無数の情報が五感から入ってくるが、そうしてノイズを極力減らしていく。不思議なことに、無音の空間や暗闇や拘束などを重ねがけしていくとそれだけで理性は崩壊していく。そこでさらに刷り込みたい情報を与えると簡単に吸収されるのだ。

ノイズを減らすのとは逆に、目的の情報を繰り返し執拗に送り込むこともかなり有効だ。無意識は繰り返し提示される刺激を好むようになるのだ。そして、無意識の趣向に顕在意識は抗えない。

ややサブリミナル効果に近い手法だが、これも一種の洗脳だ。

 

信頼感

理性を奪うと言ってきたが、実は人間というのは、あまり合理的な判断をしない。頼りがいのありそう、優しそう、しっかりしてそう、など雰囲気から相手が信頼に足るかどうか感じ取るのだ。理性を吹き飛ばせばそうした傾向が顕著になるということだ。

ということは、反対方向のアプローチも有効となる。つまり、信頼に足る人であると演出するのだ。

基本的だがわざとらしくない笑顔と良い姿勢が欠けてはならない。そして相手がなにを言おうと肯定することだ。受け入れてくれた人や優しくしてくれた人のことは自然と良い人だと思うものだ。

そうして信頼関係を築けば、積極的に従順になってくれる。 

 

話術

洗脳の難しい原因の一つが話術だろう。上手な人は相手に悟られないように自分の意のままに動かすことも可能だが、難易度が異常に高い。

よく使われる技術の一つにダブルバインドを用いるものがある。

「海に行くか、山に行くか」と聞けば答えをどちらかから選ぶのが普通だが、外出しないという選択肢を故意に隠している。二択の質問だと選択肢に思考が縛られるのだ。

 

本筋ではないが、これをダブルバインドというのが本来の言葉の意味かどうかが疑問だ。元々はグレゴリー・ベイトソンという精神医学の研究者の造語で、親のダブルバインドが子供の精神分裂病の原因となるのではないか、という主旨で提唱された概念だ。彼によると「○○をするな」「××をするな(一つ目に矛盾する命令)」「逃げてはならない」の三つの禁止令からなる。

「怒らないから理由を説明しなさい」と言われて説明したら怒られたというのが典型例であえて禁止令をあてはめるなら「親に背くな(質問に答えろ)」「悪いことをするな」だろうか。

どちらにしろ怒られるという矛盾を抱えているのが問題なのだが、そちらの意味が一人歩きして「同じ結果に導く命令」がダブルバインドの意味として定着しつつあるように思う。

 

他にも話術のテクニックは存在する。

本人に選ばせておきながら同じ結論に導いたり、だれにでも当てはまることを言い当ててみせたりすることで、すごいと思わせるのだ。一度信じると続けて信じやすくなるから、この準備のもたらす効果はあなどれない。半分手品のような技術だ。よく知らないがメンタリズムもこの類なのではないだろうかと考えている。

 

 

3.                             具体的手法 〜恐怖〜

 

概要

恐怖による洗脳はいかにもという古典的な手法だ。だが、悪意をもった洗脳行為に限らず、日常的な意図せざる洗脳行為の解剖ともなるだろう。

具体例としては、ストックホルム症候群やDV男から離れられない女を想像してもらえれば分かりやすいと思う。より日常的には、小さい子供に親が怒鳴ってしつけるなどの場合も恐怖による洗脳の相似形だ。

 

恐怖による理性剥奪

理性を奪う方法の一つは恐怖だ。

密室や逃げ場の無い状況に追い込んでおくとなお良い。環境が威圧感を与える効果のほかに、後述するような情報の純度を高める目的もある。

 

ここでの恐怖は「言うことを聞かないと酷い目にあうぞ」という脅しとは全く異なる。脅しとは言うなれば強制力を持った交渉であって、理性に訴えかける行為だ。洗脳の第一ステップは、とにもかくにも理性を奪い、朦朧とさせることである。泣く泣く選択をする主体性すら許してはならない。

 

ならば恐怖とは何か?──生命の危機を感じさせることだ。生物の自然な反応として、身体の危険に直面すると思考を一次保留して延命に全労力を捧げるとうものがある。最終的には、恐怖から解放させて安心感を抱かせるなどのやり方で対象者を従順な態度をとらせることとなる。

そのためには、まず、命の危機を痛感させるのだ。自分が危機的状況にあることを身体に直感させるのだ。頭に教えるのは甘い。

しかし、逆に言えばそれだけで良いのだ。

先に、拷問が技術的に最も手軽な手段である述べたのは、信頼形成やテクニックに気を使う必要が無いからだ。

 

恐怖に頼らずとも、極限状況を設定できればいい。飢餓でも水責めでも何でもよい。

 

恐怖からの解放

恐怖から解放されると安心感による幸福がもたらされ、救済者に好意的な印象を抱くようになる。

もちろん、恫喝していた人が唐突に「お前はすごい」と言い始めても不自然であるから、後から優しそうな人が出てきて慰めるなどの工夫が必要となる。

どのようにマッチポンプを自然に演出するかが力の入れどころだ。

 

恐怖から解放してやるときには、恐怖と安堵の振れ幅が大きいほど効果的だ。

優しく丁重に、時には褒美を与え、VIP待遇もかくやという扱いをする。恐怖と安堵を繰り返し与え続け、言うとおりにすればこの苦痛を逃れられる、優しくしてもらえる、ということを骨の髄まで分からせる。

そうするうちに、仕組まれたものだと分かっていても従わざるを得なくなるのだ。

 

ポイントはとことんまでやることだ。

遠慮は厳禁。やるとなったらどこまでも非道になれるやつであることを分からせなくてはならない。洗脳者が圧倒的に優位に立っていることが重要だ。

 

 

4.                             具体的手法 〜存在否定〜 

 

概要

気付かないうちに洗脳されている、という言い方がされるとき、肉体的ダメージは想定されていない。マインドコントロールと言った方が適切なのかもしれないこちらの例は、しかしコンセプトとしては前章の例と同じだ。理性を奪うことに尽きる。

 

存在否定による自我崩壊

肉体的ダメージを与えずに恐怖と同様に理性を消し飛ばす方法が、理不尽なまでの存在否定だ。恫喝でも存在価値の否定でもかまわないが、そこに理屈はあってはならない。

理由も無く存在価値を否定され続けると、一切の肉体的負荷が無くても人の心は弱る。そこに付け入る隙が生じるのだ。

 

これは洗脳されやすい人とされにくい人の違いでもある。

大雑把に言えば、自信がない人が洗脳されやすい。というのも、彼らは自己卑下が激しいため、第一段階をセルフで済ませてくれているからだ。わざわざ存在否定を行うまでもなく、むしろすがりに来ているくらいだから、洗脳者の作為に気付くはずも無い。

彼らが無意識下で求める救いをもたらすだけで、信頼を勝ち取れるのだ。

 

ハードな方法には例えば下のようなものがある。

プライドをズタボロにするために女性の前で全裸にして地面を四つん這いで歩かせるである。家族や親しい人を目の前でレイプする。確実に折れたと示すまで無関係な人を殺す。などなど、えげつない方法は上限無くえげつない。

 

包容

こちらの手法でも存在否定の後にカウンターをあてる。ぼろぼろになった精神に救いの手を差し伸べるのだ。

もっとも、精神をぼろぼろにしたのは洗脳者なのだが、その不自然さを隠すことが工夫のしどころだ。例えば、対象者の過去の人格を否定して、今現在の本人を受け入れてあげるなどがある。救済をもたらす相手のことは勝手に崇めるようになるのだ。

 

相手がなにを言おうと肯定するのが要諦だ。受け入れてくれる相手のことは信頼してしまうのが人間の性だ。

尊敬が崇拝に達するほどの域に至れば、より従順な人間ができあがるという寸法だ。

 

補足

肉体的ダメージを与えるものと与えないものとの二つにわけて説明したが、実際には両方を組み合わせて行う。

女性の前で全裸にして四つん這いというのはCIAで行われている拷問の方法らしいが、その前に水責めを行っている。必要に応じて「お前の恋人を犯してきた。このタオルの匂いは彼女がもらした匂いだ」などの追い打ちをする。

 

オウム真理教の洗脳にも暗く狭い部屋に閉じ込める感覚遮断を施したあとに「頑張ったね」と優しく教祖が迎え入れてくれるようなものがあったはずだ。薬物を併用したものもあった。薬物は効果を飛躍的に上昇させるために便利なのだが、とりかえしのつかない失敗を起こすことがある。教団は生け贄とそれを呼んでいたらしい。

 

 

5.                             史実から見る洗脳

 

ヘブ博士の実験

あらゆる感覚を遮断する実験を行う。手足は厚くくるんで、目隠しをして狭い空間にとじこめて「シャー」というノイズをずっと聞かせる。

結果、いつもできていた行動ができなくなったり、トイレの場所が分からなくなったり、幽霊を見たりしたという。

ノイズの代わりに、講義など音声を流したところ、興味がなかったのに後日図書館でその内容について調べ始めるなどの変化があった。

 

ストックホルム症候群

誘拐された被害者が、後に犯人をかばう発言をした。恐怖下において優しくされることで犯人に対する好意を抱いたと推測される。

DV男に執着する女も同様のメカニズム。

「1973年8月、ストックホルムにおいて発生した銀行強盗人質立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)において、人質解放後の捜査で、犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明した。また、解放後も人質が犯人をかばい警察に非協力的な証言を行ったことなどから名付けられた。」(wikipediaより引用)

 

ジェイシー・リー・デュガート事件

11歳で誘拐された少女が犯人夫妻に監禁されランと呼ばれる拷問を受ける。次第に拘束が解けるとはたから見たら普通の親子のように見えるほど自然にに生活するようになった。逃げる機会はいくらでもあったが逃げ出さず、犯人夫妻との関係性を問われれば親子だと答えたという。ラン拷問とは薬物を注射したうえで性交をすること。監禁によるストレスとの格差で犯人に親近感を抱くようになっていった。


 

 

6.                    参考書籍

 

洗脳が出てくる小説や心理作用がテーマになっている本を少しだけあげてみた。

 

 

一九八四年』(ジョージ・オーウェル

言わずもがな。名作SFで洗脳により思想統制をしているディストピア小説。

 

沈黙』(遠藤周作

実はスコセッシ監督の映画「サイレンス」で見ているから小説は知らない。映画では宣教師があの手この手で棄教を迫られる。かなり鮮明に描かれていて凄い。

 

顔の美醜について』(テッド・チャン

これもSF短編で映画『メッセージ』原作としても有名な『あなたの人生の物語』に収録されている。洗脳というよりは、マインドコントロール寄り。印象操作についての考察がすばらしい。

 

服従の心理』(S・ミルグラム

これだけは小説ではない。有名な心理学実験の論文がそのまま本になっている。 被験者は非人道的な実験に協力するように言われるが、本当の実験は研究者役の人間の指示にどれほど従うかの観察だ。結論を言えば、ほとんどの人がかなりレベルまで従う。いろんなシチュエーションで様々に実験している。科学とはかくあるべしという緻密さだ。


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