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よみしろの読む城

好きな小説を好きなだけ褒めちぎります

忘れられた割り箸バッシング

本の森林が危ないって知ってますか?

 

本の森林の面積割合は2/3ですが、現在の木材自給率は33%程度です。(平成27年度現在*1

これは加工しにくい急斜面にある、というのもありますが日本製は費用が高いというのも原因の一つです。安い外国産の木材は輸送費をかけてなお日本製より安いのは現地(2015年では中国、カナダ、マレーシア、インドネシア、アメリカの順に多く輸入しています*2)の人件費の安さもうかがえますね。アメリカは力技な感じはしますが。

 

それらの輸出国がいずれ経済成長し、人件費が高くなったら国産の木材を使う事になる、ことはできなくなっているかもしれません。というのは、このままの日本の森林事情が将来的に破綻するのが見えているからです。

 

まずはこちらをご覧下さい。

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これは林野庁のホームページにある2007年のデータですが、樹齢ごとに樹木の量を表したものです。

 

これを見ると、若い樹がどんどん減ってきているということが分かりますね。

 

なぜか?

 

古い樹が伐採されないからです。古い樹だらけの森と言うのは『もののけ姫』の森みたいで良いもののように思われがちですが、地球温暖化と言う面でみると必ずしもそういうわけでもない。

 

というのは下のグラフにあるように、樹齢の高い木材は自分が生きていくために発生する二酸化炭素量と光合成で吸収する二酸化炭素量にほとんど差がありません。それだったらもっと若い樹を植えてその場所を譲った方が二酸化炭素吸収効率は良いということになります。

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*3 

 

そしてもう一つ、古い樹が望ましくない理由があります。木材には最適な樹齢というのがあるのです。人工林の場合、木材を得るのが目的のはずですが、このままだと節が多くて使いづらく売っても安い木材になる樹木で森があふれ、若い樹が育たなくなります。それに、今植えたとしても使えるのは数十年先の事になります。

 

ついでに言えば、循環型の林業システムが出来上がってないので、適当な切りやすいところから間伐なんてせずに一気に全部切り払ってしまうわけです。そうして生態系まで崩れて地盤はゆるんで土砂崩れ。馬鹿馬鹿しいけど、現実です。

 

という事情があって、このままだと都市と循環することのできない森林ができあがり、他国から輸入が難しくなってきたときには使える樹がほとんどなくなってる。なんてこともあり得るわけです。

 

 

じゃあどうすればいいの?

 

って話なのですが、個人で出来る事と言えば国産の木材をなるべく使うようにすることです。

 

使えば使うほどに森林に空きスペースができて植林ができるようになりますし、林業界隈にお金が行き渡ります。おまけに、木造建築なら二酸化炭素として空気中に放出するはずだった炭素を木材としてとどめておく事ができるので地球温暖化防止に一役買えるのです。

 

もう十年くらい前になると思うのですが、割り箸バッシングってあったの覚えてますか。あれ、輸入木材を使わないと言う意味ではまぁいいのですけど、エコだなんだとマイ箸を見せびらかす人もいたのですが、そんなことより国産の木材から作った割り箸使った方がいいっていうのが結論でした。

ですが、最近は全く盛り上がってないですね。そのせいか売ってる割り箸はだいたい海外製。国産のは高いからあんまり買ってもらえないんです。そこはお金をかけてしかるべきところなんですけどね。(日本人って節約が大事とか言って、払うべきところにホント払いませんよね。安けりゃいいってもんじゃないってーの!)

 

まぁかくいう僕も昔は「樹を切って家を建てるなんて!森林伐採だ!」なんて勘違いしてたんですが、人間が介入して作った森の樹は使ってあげるほうがかえっていいんです。

天然林だったらまぁ、樹が朽ちたら倒れてそこに日が差して新しい樹が生えてきて…というサイクルもあるにしても人間との共存にはならないわけで、とりあえず人工林はもっとなんとかしなくてはならないんですよね。

 

先ほどちらっと言葉を出した間伐ですが、あれはもともと森林内に適切に光を注ぎ込んで森を豊かにするためにやっていて、人間と森との循環を維持する大切な役目があるんです。人工林と林業の間にはそういった循環型のシステムがないのがかなりの問題なんですよね。

 

 

 まとめると

  • 日本には森林資源がたくさんあるのに有効活用できていない。
  • 国産の木材を使わないと未来に使える樹を植える事ができなくなる。
  • 高くても国産の木材を使うのが望ましい。
  • 林業は都市と人工林が循環できるシステムを構築する必要がある。

 

こんなところです。

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